手仕事のまち、越前市

 

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人の手で 魅力を創り 伝える

 

越前市は古い歴史を誇るまち。奈良時代には越前国の国府が置かれ、政治や文化、経済の中心地として栄えました。総社大神宮や国分寺など、国府ならではの社寺が今も地域の人々に親しまれています。

平安時代には「源氏物語」の作者として知られる紫式部が、生涯にただ一度だけ都を離れ、1年あまりをこの地で暮らしました。戦国時代になると、織田信長に仕えた前田利家が、現在の中心市街地あたりに大名として初めての城を築き、後の加賀百万石の礎としました。やがて、江戸幕府が成立すると、越前松平藩の重臣であった本多氏が領主となり、9代にわたって明治維新まで支配しました。

現在の越前市の市街地は、伝統的な建物を活かした「蔵の辻」や石畳の道、昔ながらの町家など、心和む落ち着いた風情が漂っています。郊外には豊かな田園風景が広がり、コウノトリが飛来する里山では、その飼育や繁殖にも取り組んでいます。

国の伝統的工芸品に指定される「越前和紙」「越前打刃物」「越前箪笥」は、このような恵まれた環境の中で受け継がれてきました。また、400年の歴史をもつ郷土料理「越前おろしそば」や、半世紀以上続く「たけふ菊人形」とそれを支える菊花栽培など、越前市は人の手でまちの魅力を創り、伝えつづけています。