越前和紙

えちぜんわし

越前和紙

 

紙祖神 川上御前が伝えた、1500年の伝説。

 

越前和紙の始まりは今から1500年ほど前。今立五箇を流れる岡太(おかもと)川の上流に美しい姫が現れ、「この村里は、清らかな谷水に恵まれているので、紙を漉けばよいでしょう」と里人に紙漉きの技を教えたそうです。里人はこの姫を「紙祖神 川上御前」とあがめ、岡太神社を建てて祀るようになりました。越前和紙の紙漉きには、昔も今も多くの女性が活躍していますが、女性が漉く和紙には女性ならではの繊細さが表れるそうです。紙祖神が女神というのも頷けます。

 

全国にたくさんある和紙産地の中でも、特に長い歴史を誇る越前和紙。奈良の正倉院の古文書には、4~5世紀ころには既に越前で和紙を漉いていたことが示されています。また、先ごろ17世紀のオランダの画家レンブラントが、越前和紙を用いたのではないかと話題になりましたが、横山大観や平山郁夫ら日本画の大家にも愛用されたと知られています。