越前箪笥

TE_ECIZENTANSU01

 

伝統の指物技術に、打刃物や漆器の技も融合。

 

江戸時代後期に技法が確立した越前箪笥。ケヤキやキリなどの無垢材を独自の指物技術によって組手加工し、鉄製の飾り金具や漆塗りで装飾した重厚なつくりが特徴です。

越前箪笥には、近郷の伝統工芸の技術が活かされています。まず飾り金具は越前打刃物。愛らしいハート型のくり抜きが施されていますが、これは「猪目(いのめ)」と呼ばれる日本古来の文様で、神社やお寺では比較的よく見かけるもの。但し、和箪笥の装飾意匠として用いられることは他の産地ではほとんどなく、越前箪笥の特徴となっています。また、独特の風合いと丈夫さをもたらす漆塗りは、越前漆器の技術です。

平成25年12月末に、新たに国の伝統的工芸品に指定されたばかりの越前箪笥ですが、その技術には越前打刃物や越前漆器の職人技が融合しているのです。